多摩婚倶楽部立川相談室代表の織田祐輔です。
原爆投下の日、終戦記念日と続くこの季節、日中戦争から太平洋戦争と続いた歴史を振り返るTV番組も多いですね。
日本側から見た記録等は多いのですが、太平洋戦争を通してアメリカ側から見たものそして纏まったものは読んだことがありませんでした。
今春たまたま本屋で見かけたこの本、分厚い上下2巻で読み応えがあります。
読み進むと無聊で圧倒的な戦力と思っていたアメリカも纏まっておらず、特にガダルカナルなどの争奪戦の頃はアメリカは戦力的にも強くなく、ヨーロッパ戦線との兼ね合いや海軍、陸軍の関係等も一枚岩でなく不安を多く抱えていた様子がうかがえます。
一時は太平洋に空母2隻のみで航空機や潜水艦の技術面でも相当な遅れを日本にとっていて、楽観できる戦況ではなかったことが伺えます。
最後は石油を持たない日本が輸送路を絶たれて作戦行動も制約される中で、グアムやサイパンなどのマリアナ諸島を制圧されて勝負あったという感じですが、その攻防ではアメリカ側も甚大な被害を受けています。
想像するだけでとても悲惨で「やはり戦争はどんなことをしても避けなければ」と強く思います。
アメリカには日本軍みたいな無茶な突撃はなかったかと思いきや、多くの島への上陸作戦で人を盾にしての突撃で多くの死傷者が出ていたようです。悲惨です。